【高齢者の柔らかいご飯と硬いご飯】好みと片付けていいのか迷った件
母は昔から「柔らかいご飯」が大好きです。
父は固めのご飯が好きだったので、結構よく揉めてました。
その柔らかいご飯好きが、年齢とともに妥協できなくなってきたようです。
電話をめんどくさがる母なのに、高齢者用の宅配弁当も、
硬いご飯が入っていた時にはすぐに苦情の電話を入れます。
もともと高齢者用のご飯なので「硬い」ということがないと思うのですが・・・
先日ついに「普通のご飯」か「おかゆ」かどちらかを選んでくださいと言われてしまいました。
つまり、そのお弁当屋さんには「ごはん柔らか目」というメニューは無いのですね。
母はおかゆを選んでいました。
私は、そんなに固めのご飯が嫌なのか~
ってちょっとびっくりしましたが、おかゆ弁当をにこにこ食べているので
結局良かったなって思います。
また、先日デイケアでのご飯が固いと言い出しました。
いつもと同じご飯だと思うのですが、それを訪問看護師さんに訴えたものだから
看護師さんから
「娘さん、デイケアに柔らかいご飯に変更するように交渉してください」
と指示が来てしまい・・・(看護師さんの指示は絶対服従?です)
母に尋ねたところ、デイケアで柔らかいご飯にしている人はいないということ。
ということは、母のご飯を特別に柔らかく作ってもらうように交渉しなくてはいけないということになりますよね。
1.歯が悪くて硬いものが食べられないのか?
2.単純に柔らかいご飯が好きというだけなのか?
どちらかをハッキリさせないと、デイケアにも言えません。
硬いものは食べられるけれど、ご飯は柔らかめが好きだから特別に作ってくださいって言えるのでしょうか?
交渉してみるか・・・
でも、娘から母の要望という形にしてデイケアに交渉してしまったら大ごとになるかもしれない。
なによりも、他の人と違うことをして目立つのが大嫌いな母。
母のだけ「特別に柔らかいご飯」を出してもらうのも嫌みたいなんです。
究極の母の希望は「デイケアの全員のご飯が柔らかめになること」なのだそう。
どうしようか悩んでいたら
結局、母が自分でデイケアに聞いてみるということで収まりました。
と、この話は収まったと思っていたのですが、先日妹から
「お母さん硬いご飯だとのどに詰まるのかもしれないよ」
「単純な好みだけではないのかも」
といわれました。
「えぇーそうなのかな?」
「のどの詰まるのなら大変だよね~」と
急に不安になって、ご飯がのどに詰まってしまうことってあるのか、調べてみました。
平成20年度厚生労働科学特別研究事業として「食品による窒息の要因分析」が調査行われ
高齢者では、野菜・果物、肉、魚、ご飯、パン、餅、菓子類の順で多く見られたそうです。
餅だけかと思っていたらご飯とかパンも入っていてびっくりです。
いろいろ探してみましたが、結局、硬いご飯の方が柔らかいご飯よりものどに詰まると書いている文献は見つかりませんでした。
でも、食べ物を飲み込むって「歯で硬いものを噛んで柔らかくする」「それをまとめて喉に流す」この2つが必要なのだということが分かりました。
高齢者でプリンを食べていてそれを飲み込めない人がいるという話を読んだんです。
「プリンが呑み込めない?そんなの変!」
そう思いましたが、「口の中でまとめて喉に流す」ことができないと、口の中がプリンでいっぱいになっていつまでも口の中に残ってしまうそうです。
上記にさらに呑み込むという動作が加わって「大きく分けて3つの動作」ができないと上手に食べることができないんだということが分かってびっくりしました。
普段何気なく食事をしていると分からないですよね。
母は、もしかしたら硬いご飯は「まとめて喉に流す」ことができないのか?
かつ丼とか結構普通に食べるので、硬いものは食べられるのです。
そんな風に疑っていたら、先日コンビニのおにぎりやチャーハンをおいしそうに普通に食べていて・・・
硬いご飯でも大丈夫なの?って聞いたら、味がついていれば硬くても良いというので、、、
やっぱり「柔らかいご飯ではないとダメ」というのは単純に好みなのかなとも思いました。
母は薬を15粒まとめて一気に飲める特別な喉をしているんです。
もう特技だとしか思えない!
私は2粒飲んだらなんだか喉の詰まった感じがするのに・・・
だから、今まで喉に何かを詰まらせるってあまり意識していませんでした。
もちろんお餅は禁止ですが。
これからは徐々に体のあちこちが弱っていく母。
今まで大丈夫だったからという思い込みは疑って見守らなくてはいけないなって思います。